今回は、自作廃油ストーブの吸気ノズルの作成・解説と燃焼テストを行っていきます。最後に、燃費についても解説をします。
廃油ストーブ作成に使用した材料

- 50mm角パイプ
- 内径20mm程度のパイプ
- 鉄筋(100mmぐらい)
- ブロワー
- スピードコントローラー
薄いパイプだと溶接で溶けてしまうので、水道配管用の厚みのあるパイプがおすすめです。
吸気ノズルの作成と取り付け
自作廃油ストーブの要である吸気ノズルを作成していきます。
パイプの加工

初めに、角パイプを45度で切断。片方は、取り付けた際にプロパンの底から5センチほどになる様に切断。続いて、切断面を逆にして溶接します。最後に、パイプも45度に切断し同じように溶接します。パイプは同じものを2本作成してください。
どちらも少し長めに作成しておきましょう。
ノズルの作成



先ほど作成したものを組み合わせていきます。鉄パイプは50mm×45mmでカットし、角パイプに約45度で溶接します。また、パイプの空気が出る穴と同じ向きに角パイプ穴を複数個所開け、二次燃焼を促します。
次に、吸気ノズルが燃焼室の中心に来るように調節。燃焼室反対側の壁に当たるようにして鉄筋の長さを調節し、角パイプに溶接しておきます。また、角パイプの底面は塞いでおきましょう。
燃焼室内で炎が渦を巻いて燃える様な構造でノズルを作成。廃油の完全燃焼を目指します。
吸気ノズルのソースはこちら
吸気ノズルの取り付け
前回作成した燃焼室に完成した吸気ノズルを取り付けていきます。
燃焼室の作成はこちらの記事で紹介しています。


ノズルと燃焼室を溶接して、ふたの部分も閉じました。倉庫内で使用する予定なので、少しでも煙を減らす目的で行っております。また、ノズルと燃焼室の接合部は大きな隙間が空いていたので、そこも塞いでおきました。
廃油ストーブの動作テスト
セッティング
ブロワーとスピードコントローラーを簡易的に取り付けて、動作テストをおこないました。
廃油ストーブの燃焼テスト

最初に作成した廃油タンクと組み合わせて燃焼テストを行いました。内部では、炎が渦を巻いて燃えていて、煙もほとんど出ていません。火力に関しては、ご覧の通りです。しかし、燃焼室が赤くなるまで廃油量を増やしてしまうと危険ですので、本番環境ではある程度絞って利用する予定です。
廃油タンクの作成はこちらの記事で紹介しています。
燃費について

この廃油ストーブ、「燃費が良い」とはとても言い切れません。綺麗に渦を巻いて燃焼させようとすると、結構な量の廃油を使用してしまいます。燃焼室が小さすぎて気化した油が燃え切らないので、二次燃焼不良なのかもしれません。どっちにしろ廃油ですのであまり気になりませんが(笑)


コメント