エンジンからガタガタと異音のするレッツ(UZ50M0)のエンジン(A409)のエンジン分解方法の解説です今回は、腰上の分解方法について解説していきます。また、レッツは非常にわかりやすいパーツカタログがインターネットで配布されているので、そちらを見ながらの作業をおすすめします。
他のレッツエンジンオーバーホールの記事はこちら
エンジン分解前に
エンジンを車体から降ろしたらまずは、エンジンオイルを抜いておきましょう。もちろん、手や作業台がオイルでベタベタになるので、工具のほかにパーツクリーナーやウエスを準備しておいてください。
必要な特殊工具
- ギアプーラー
- フライホイールプーラー
- クランクケースセパレーター(ゴムハンマーでOK)
- ピストンピンプーラー(マイナスドライバーでOK)
フライホイールの取り外し


まずは、フライホイールの取り外し方からです。フライホイールにプーラーを取り付けてインパクトで回して取り外します。また、手持ちのプーラーは幅がギリギリだったので、少し穴を削って使用しました。フライホイールを取り外したら次は、中のコイルも外しておきましょう。
フライホイールプーラの取り付けは、市販のM6のボルトとフライホイールに空いているねじ山を使用しました。
エンジン分解(腰上)
ヘッドカバーの取り外し


まずは、エンジンヘッドの2か所のねじを外します。次に、ゴムハンマーでヘッドを軽く叩き、取り外します。
プッシュロッドの取り外し


まず、プッシュロッド中央のねじを取り外します。内部からバネが飛び出てくるのでなくならない様に注意してください。次に、左右2か所のねじを取り外しプッシュロッドを取り外します。
カムギアの取り外し

そのままねじを回そうとするとエンジンと一緒に回転してしまうので、インパクトを使用して緩めていきます。ねじを外したらギアを手前に引っ張れば外れます。
ヘッドの分解


上部4か所のナットと手前2か所のねじを外しておきます。その後は、そのままスライドすればヘッドが外れるはずです。固着している場合は、ゴムハンマーなどで軽く叩くと外れます。
上の画像の赤丸で記したノックピンが2個あります。無くならないように注意してください。
シリンダーの取り外し


シリンダー部分もそのままスライドすれば外せます。こちらにも、ノックピンが2個ついています。紛失注意!
外す際は、ピストンとシリンダーの内側が傷つかない様に注意してください。
ピストンの取り外し


ラジオペンチを使用してピストンクリップを外したら次に、ピストンの側面からピストンピンをマイナスドライバーなどで押し込んで取り外します。ピンが抜ければピストンが外れます。外れない場合は、ピストンピンプーラーなどを使用すると良いかもしれません。
ピストンピンを抜く際、ハンマーなどで叩くのはNGです。
これにて腰上の分解は完了です。次は、腰下の分解に続きます。



コメント