廃油ストーブを制作してから約1か月ほど使用した感想を書こうと思います。実際に使用してみて危険だった点や燃費や熱量なども記述するので廃油ストーブの制作を考えている方の参考になれば幸いです。
はじめに

結論から言うと、自作廃油ストーブは「熱量は非常に高いが、運用を誤ると危険性も高い暖房器具」です。特に消火時の扱いを間違えると爆発のリスクがあるため、正しい手順を守る必要があります。
今回取り上げている廃油ストーブの作成方法については過去記事をご覧ください。
私たちの廃油ストーブの使用方法
私の制作した廃油ストーブはガレージ内で燃焼を行うため、一酸化炭素中毒や火災の可能性があります。一酸化炭素中毒対策として、煙突をガレージ外に出すように設計し、使用しています。また火災の危険性に関しては、火力を上げすぎない点や、近くに可燃物やスプレー缶などを置かないように注意して使用しています。そして、煙突の途中にアラミド繊維を使用したフィルターを設置して、環境汚染にも考慮して使用しています。
一酸化炭素中毒の危険性に関する記事はこちら
排気を外に出す工夫

煙突用の配管にはアルミフレキを使用しています。
廃油ストーブの熱量
私の制作した廃油ストーブは内部で廃油をそのまま燃やし、ブロワーで空気を送る設計なので、供給する廃油量で火力の調節ができます。廃油量の量によっては、燃焼室が真っ赤になるぐらい熱量を持たすことが可能です。
熱量検証
実際にガレージ内で自作廃油ストーブを燃焼し、ガレージ内の温度変化を30分おきに計測してみました。また、火力は燃焼室が赤くならない程度に抑えた状態で使用しています。
検証環境
- 約20畳
- 断熱設備なし
- トタン小屋
- 点火前室温9℃
最初の温度

点火後30分の温度

初期温度が9度だったのに対し、室温が6度ほど上昇しているのがわかると思います。
点火後1時間の温度

そして、点火から1時間後には室温が17.5度まで上昇しているのが分かると思います。これなら冬季でも快適にガレージ作業を行える温度だと思います。
廃油ストーブの燃費
私の作成した廃油ストーブは8時間ほどでペール缶1杯を燃やし尽くしてしまします。はっきり言って燃費は悪いですが熱量は上で記載した通り、ピカイチだと思います。過去に、ガス化させた廃油を燃やす構造のノズルを作成し、実験を行った際は、廃油使用量が半分程度でした。しかし、普通に燃焼するよりも熱量が少ない点や、ガス爆発の危険が伴います。実際に実験途中にガス爆発が燃焼室内で起きてしまったため採用には至りませんでした。
綺麗に燃焼している際の廃油量

ほかの方が制作している廃油ストーブはここまで燃費は悪くありません。今後は、エアーの量を調節し、燃費の向上に努めたいと思います。
廃油ストーブの危険だった点

爆発する可能性
まず、1番危険だった点は、ガス化した廃油が爆発する可能性がある点です。火を消化する際に一気に廃油を入れてしまったことがあり、鎮火→廃油投入→一気に火が付き廃油が気化→爆発が1度起こりました。廃油ストーブ運用で1番危険なのは着火時ではなく消火時です。くれぐれも消化する際に廃油を入れてはいけません。
原因と対策
そして、今回の爆発の原因は、火がついている際にブロワーのスイッチをオフにしてしまい、ストーブに供給された廃油に対し空気の量が少なくなっていた且つ、燃焼室内がまだ熱を帯びていたところに多くの燃料が供給されてしまったため、燃えずにガス化してしまったと考えています。消火時は、燃料を断つ→火が収まるのを待つ→ブロワーを止めるの順番で行うと良いと思います。
消火時の手順
- 1燃料を断つ
- 2火が収まるのを待つ
- 3ブロワーを止める
まとめ
自作した廃油ストーブを約1か月使用してみて感じたのは、熱量の高さと引き換えに、正しい運用知識が強く求められる暖房器具だということです。断熱材のない約20畳のガレージでも、1時間ほどで作業に十分な室温まで上げることができ、暖房性能に関しては非常に優秀だと感じました。
他のおすすめのガレージ暖房の記事はこちら
一方で、燃費は決して良いとは言えず、運用方法を誤るとガス化した廃油による爆発や火災、一酸化炭素中毒といった重大なリスクを伴います。特に消火時の手順を誤ると危険性が一気に高まるため、燃料供給と送風の順序管理は必須です。
廃油ストーブは「作れば安全」「誰でも使える」ものではありませんが、
・排気を屋外に出す
・換気を徹底する
・火力を抑えて運用する
・危険な操作を理解したうえで扱う
といった基本を守れば、非常に強力なガレージ用暖房として活躍してくれます。
制作や使用を検討している方は、性能面だけでなく危険性もしっかり理解したうえで、必ず自己責任で、安全最優先の運用を心がけてください。



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