DIYや整備で1番発生するトラブルはネジを舐めてしまうことではないでしょうか?私もいくつものねじを潰してきました。そんな経験をもとに今回はその対処法を潰れのレベル別で解説していこうと思います。どの方法も実体験に基づいて記述しているので誰かの助けになれば幸いです。
この記事では、
- 潰れのレベル別対処法
- 使用する工具
- 工具の使用方法
について解説します。
ネジが舐めた場合の対処法 はじめに
このページで指すネジは、木工用ビス(コースレット)ではなく、車やバイク用のM3~M8程度の比較的小さな舐めてしまったねじの外し方の解説になります。
なめたネジは、状態が悪化するほど外すのが難しくなります。まずは下の表から現在の状態に近いものを選び、簡単な方法から順番に試すのがおすすめです。
| ネジの状態 | おすすめの方法 | 難易度 | ポイント | 対処法 |
|---|---|---|---|---|
| 少しなめた程度で、まだドライバーが噛む | 押し付けながら回す/ショックドライバー | ★☆☆☆☆ | これ以上なめる前に対処する | 詳細はこちら |
| ネジ頭の外周をペンチで掴める | ネジザウルスなどの専用プライヤー | ★☆☆☆☆ | ネジ頭を横から強く掴んで回す | 詳細はこちら |
| プラス溝がかなり潰れている | ネジ外しビット | ★★☆☆☆ | 下穴を作って逆回転で抜く | 詳細はこちら |
| ネジ外しビットでも外れない | エキストラクター | ★★★☆☆ | ネジ中央への正確な下穴加工が重要 | 詳細はこちら |
| 頭が完全になめて工具が掛からない | ドリルでネジ頭を飛ばす | ★★★★☆ | 頭を除去して部品を外した後、残った軸を掴んで抜く | 詳細はこちら |
| 錆や固着がひどく全く動かない | 浸透潤滑剤+加熱+上記の方法 | ★★★★☆ | 無理に回すと折れるので慎重に | 詳細はこちら |
| ネジが途中で折れて軸だけ残った | エキストラクター/溶接など | ★★★★★ | 難易度が高いため無理なら専門業者へ | 詳細はこちら |
重要:まだドライバーが噛む状態なら、ネジ外しビットやドリルを使う前にショックドライバーなどの方法を試しましょう。加工してしまうと元の状態には戻せません。
それぞれの症状について、以下で詳しく解説していきます。
レベル1(まだドライバーが噛むレベル)

レベル1はドライバーなどを使用している際に起きやすい軽度の潰れです。固着したネジを外そうとして画像の様になってしまった際は、潤滑剤とショックドライバーで対処することができます。また、舐めたネジ用のドライバーなどもこの段階で使用することをおすすめします。
使用する道具
- 浸透潤滑剤(KURE556やWD-40など)
- ショックドライバー
- なめねじ用ドライバー

浸透潤滑剤の使用は、塗布してからすぐ回すのはNGです。1~2分ほど置いて潤滑剤が浸透するのを待つと良いでしょう。
レベル2(ドライバーで回すことは無理なレベル)

レベル2の潰れ具合は、「これ以上ドライバーで回すと完全にねじがつぶれる!」って具合のレベルです。そして、利用できる工具は皆さんご存じネジザウルスです。ネジザウルスはネジを挟み込んで回すので、ねじ頭が潰れていようがお構いなしに回すことができます。奥まった位置にあるねじはネジザウルスでは取ることができないので、次章で紹介する方法を試してみると良いかもしれません。
潤滑剤との併用もできますが、ネジザウルスを使用する際はネジについた潤滑剤を落とすと良いです。
使用する道具
- 浸透潤滑剤(KURE556やWD-40など)
- ネジザウルス
- パーツクリーナー(潤滑剤落とす用)


レベル3(完全にねじの頭が削れてしまっているレベル)

次に、レベル3の潰れです。電動ドライバーやショックドライバーを使用した際に完全につぶれてしまったねじになります。上で上げたネジザウルスでも外すことはできますが、ネジザウルスで外れない場合はねじはずしビットの出番です。また、ねじはずしビットは、電動ドリルや電動ドライバーの先に付けて使用し、潰れたネジや錆びたネジを外すことができます。もちろん、潤滑剤との併用もできます。
ねじはずしビットは逆ネジには使用できないので注意してください
ねじ外しビットに関する詳細はこちら

そして、元のねじ山が潰れてしまったなら新しいねじ山を作ればいいなんて強行手段もあります。私は、上の画像の様に舐めてしまったプラスネジに切り込みを入れ、マイナスドライバーで取り外しました。切り込みを入れる際は、ルーターや、切断用の刃を付けたサンダーなどを利用すると良いでしょう。
使用する道具
- 浸透潤滑剤(KURE556やWD-40など)
- 電動ドライバー、電動ドリル
- ねじはずしビット
- ルーター
- サンダー(切断用刃)

ネジが舐めた場合の最終手段
レベル別で解説を行いましたが、それでも取れないねじはあります。そんな場合は、ネジの頭を削り落とし、穴を開け、ねじ穴を切る。なんてことも可能です。しかし、ねじの頭を削り落とす際に削りすぎてしまう、ねじ穴を斜めに切ってしまうなど作業ミスの可能性は大いにあるので、あくまで最終手段とお考え下さい。
エンジンのクランクケースやキャブレターなどの精度が必要な箇所にはおすすめできません。
使用する道具
- グラインダー
- ベルトサンダー
- タップ&ダイス
- ドリル
お手持ちのグラインダーをベルトサンダー化できるのでオススメです!

ネジが舐めた場合のまとめ
ネジを舐めてしまうと焦ってしまいがちですが、潰れ具合に合った方法を選べば、多くの場合は外すことができます。
無理に回して状況を悪化させる前に、一度手を止めて今回紹介した方法を試してみてください。
今後も、DIYや整備で役立つトラブル対処法をまとめていく予定です。



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